【取り敢えず買え】Artisan マウスパッド 4種比較レビュー<零・疾風甲/乙・飛燕>※2021/10/06 一部更新
初めてのデバイスレビューとして、いま手元にあるマウスパッド4枚について書こうと思います。
「Artisanお店に置いてないから買うのはちょっと…」っていう人が結構多いと思うのでなるべくわかりやすく書いていきます。
Artisanって?
兵庫県神戸市に本社を構えるマウスパッド専門メーカー。
パッドの大きさだけでなく中間層の硬さや表面のラインナップが豊富で、湿気に強く滑りが気候に左右されない特徴を持つ。
プロシーンではZETA DIVISIONのLaz(VALORANT)選手やAPEX界の魔王ことCrazy RacoonのRas選手など多くのesportsシーンで愛用されている。
他メーカーと比べてあまりマーケティングには消極的で店頭に置かれている店舗が比較的少ないが、基本的にamazonや公式サイトなど通販で入手可能。
今回レビューするのは自宅に保管してあるArtisan製品4つです。どれも初めてArtisanに手を出す人向けのものが多いので、他のブログや媒体でも紹介されてると思います。
今回ご紹介する零・飛燕・疾風甲はサイズがL、疾風乙のみサイズがXLで硬さはすべてsoftです。
サイズはLが42x33cmでXLが49x40cmと、ローセンシでマウスをぶん回す方にも使いやすい大きさになっています。振り向き30cmクラスじゃないとXLは使い切るのが難しいと思います。
零
滑りと止めのバランスが取れているパッドです。よく「steelseriesのQckの表面をよりザラつかせたようなパッド」と言われています。
特徴はQckよりマウスの初動(マウスが動き出す速さ)が軽く、押し込んでマウスを止める感覚がつかみやすいです。そのため、個人的に初めてArtisan製品を買う方に一番おすすめです。また、表面の耐久性はあまりないのですが他のArtisan製品より価格が安く、消耗した際の買い替えがしやすいです。
[2021/10/06 追記]
現在多数の店舗で在庫切れになっており、新品で手に入りにくい状態です。
中古品や転売で手に入れるのではなく、在庫復活・リニューアル版が出るまでゆっくり待つことをおすすめします。
止めやすさ:★★★★★ 滑りやすさ:★★★☆☆ 初速:★★☆☆☆
ザラつき:★★★☆☆ おすすめ度:★★★★★ 耐久性:★★☆☆☆
疾風乙(旧)
縦横で滑りが異なるハイエンド系のパッドです。特徴は表面がざらついており硬いため耐久性が高く、軽い初速・マウス移動とマウスを止める性能のバランスが取れている点です。
個人的な見解ですが、初速の速さと止めやすさを両立させているパッドは少なく、どちらか一方を重視したマウスパッドが多いです。例としてQckや零はマウスを止める性能は抜群ですが、マウスを押し付ける力が強いと初速がやや重い場合があります。疾風乙は表面のザラつきの効果でマウスのストップ&ゴーのレスポンスが早いため、スピード系とコントロール系のいいとこ取りな高性能なパッドだといえます。
止めやすさ:縦★★★★☆ 横★★★☆☆ 滑りやすさ:★★★★☆ 初速:★★★★★
ザラつき:★★★★☆ おすすめ度:★★★☆☆ 耐久性:★★★★☆
疾風乙(新)
[2021/10/06 追記]
縫い目が縦横のグリッド状からジグザグ状になり、旧型より縦横の摩擦係数差が小さくなりました。それ以外の性能は旧型と同じです。
旧型と同様にマウスのストップ&ゴーがしやすく、湿度の影響も受けないため今流行りのハイブリッド型においてトップクラスだと言えます。現在こちらのmid XLをメインパッドとして使用してます。個人的にはソールが大きくなればなるほどマウスの切り返し、押し付けた際のコントロールは効きやすく感じます。ソールによって滑り具合がガラッと変わるため、自分好みのソールが見つかるとかなりプレーしやすくなるパッドです。
止めやすさ:縦★★★★☆ 横★★★★☆ 滑りやすさ:★★★★☆ 初速:★★★★★
ザラつき:★★★★☆ おすすめ度:★★★★☆ 耐久性:★★★★☆
疾風甲
疾風乙と同じく縦横で滑りが異なるハイエンド系のパッドです。乙と違うのは縦横の滑り具合と表面のザラつき度合いです。表面のザラつきは乙より細かくなり、マウスの滑らかな移動がしやすいです。
また甲では横方向より縦方向が滑りやすいため、FPSでのリココンが他製品よりしやすく乙より精密なエイムが得意です(R6SでのK/Dも甲に変えてから向上しました)。ただし、その分乙より初速の速さが遅くなり、マウスを止めるための押し付ける力が求められます。
止めやすさ:縦★★★☆☆ 横★★★★☆ 滑りやすさ:★★★★☆ 初速:★★★☆☆
ザラつき:★★☆☆☆ おすすめ度:★★★☆☆ 耐久性:★★★☆☆
飛燕
縦横で滑りが異なるが表面のザラつきでクイックなマウス移動を実現させているスピード系寄りのパッドです。
大きな特徴は表面が硬くザラつきが4種の中で最も強く伝わるので、マウスの横方向移動において最速である点です。そのため、バランス系・コントロール系のパッドに慣れてしまうと滑りがピーキーで狙ったところで止めにくく感じます(疾風甲から飛燕に換えた日から一週間で疾風甲に戻しました…)。しかし、移動時のスピードはとても早い上に止めた感触がマウスから手に伝わるので、ドラッグショットの反応をより向上させたい方にはおすすめできます。
止めやすさ:縦★★☆☆☆ 横★☆☆☆☆ 滑りやすさ:★★★★★ 初速:★★★★★
ザラつき:★★★★★ おすすめ度:★★☆☆☆ 耐久性:★★★★☆
Artisan製品における注意点
・マウスソールによる相性
材質や形状によって滑り具合がかなり異なるので、ソールも同時に買わなければならない場合があります。
[2021/10/06 追記]
Hyperglide、corepad、esportstiger(Arc1,ICE)のソールを使用して検証しました。
結果は、corepad(重すぎてう○こ)<Arc1<ICE<Hyperglide(一番滑る)
の順で滑り具合が変化しました。
個人的におすすめなのはesportstiger Arc1とesportstiger ICEです。この2つが4つのうちコントロールしやすく滑りも安定していました。
テフロン製ソールが強すぎて、高ポリ製の上質なソールがあまり無い印象を持ちます。
セラミック製のソールも発売されているみたいなので、またいつか検証してみたいと想います。
・価格
他メーカーの製品より価格は高く、以前使っていたパッドより倍以上かかるときもあります。
(例)・Qck Heavy 約3,000円
・Artisan ninja fx ゼロ soft XL 約5000円
まとめ
- 滑りやすさ:零≦疾風甲<疾風乙<飛燕
- 止めやすさ:飛燕<疾風乙≦疾風甲<零
- ザラつき度:疾風甲<零≦疾風乙<飛燕
- 耐久性:疾風甲<零≦疾風乙<飛燕
- 零:とりあえず買っといて損はない
- 疾風乙:速いのに止まる不思議パッド
- 疾風甲:滑らかで軽い操作感
- 飛燕:ピーキーだがクイックフル
ここまで読んでいただきありがとうございます。どの製品も質感が高く所有感を得られるのでArtisanパッドはおすすめです。
お財布と相談しながら良き相棒に出会えますように…